これが自主制作とか凄い。
80年代の作品なのに今観ても全く違和感ないし、むしろ今だからこそというのもある。
それはやっぱりテーマが人を好きになるという普遍的なものだからなのかもしれない。
まだLGBTやストーカーという言葉すらなかった時代、彼らの想いは風のように通りすぎるしかなく、その存在もまた風のように気付かれることがなかったのでしょう。
モノクロからカラーに変わる瞬間、そしてエンディングの旋律に何を思うか。
唯一の難点とも思えた台詞の聞き取りにくさもその意図を知って、確かにリアリズムを感じる演出だなと納得させられた。