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河と死
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『河と死』に投稿された感想・評価

「名付け親は人妻を寝取るのがうまい(笑)」とかいう謎の煽りから突然始まる殺し合い、以降孫の代まで続く復讐の螺旋。決闘の勝者は河を泳ぎ渡り対岸に隠遁し、敗者は葬送の船によって、これもまた先祖の眠る対岸の墓地に送られる。極めてシュルレアリスト的なウェスタン。

原作があるものの、実際にブニュエルの身の回りでも起こったり聞いたりしたノンフィクションが大部分を占めているらしい。メキシコで知の巨匠とまで呼ばれたある男達の会話「この国では君と僕を別として、誰もが拳銃を持ち歩いてるんじゃないか?」「いや、君だけが別だよ」(アルフォンソ・レイエス、バスコンセロス)という逸話もどうやら実際にあった模様。
似太郎

似太郎の感想・評価

4.0
かなり昔観たので内容はあまり覚えてないのだが、奇怪な雰囲気のウエスタンだった気がする。確かにブニュエル的モチーフが随所に見られるのだが、構成が少しとっ散らかっている印象も。

少なくともコメディではないからブニュエル本人が生真面目に作っている感じである。後の『忘れられた人々』や『エル』、『皆殺しの天使』ほどスタイルは確立されていない過渡期の作品。冒頭とラストの決闘シーンが見どころ。
R

Rの感想・評価

4.0
お茶目な変態、ブニュエルの作品とは思えない、真っ当で立派なメッセージを持った西部劇だった。かなり意外だったけど、これはこれでいい。最後はちゃんと感動した。殺し合いの決闘が違法でなく、殺した方が大きな川を泳いで渡り、墓地のある向こう岸で暮らすなら許される田舎町が舞台。復讐に次ぐ復讐で、恨みが次世代にどんどん受け継がれていって、死の悲劇がエンドレスに連鎖する古い因習に囚われた田舎町に、都会で大学の教育を受け、医者である主人公が帰っていくというストーリー。ただ、そのメインの部分は前半にちょろっと、と、後半だけで、前半はほぼ決闘→恨み→決闘→恨みと繋がっていく殺し合いのバカバカしさと、それを終わらせようとする主人公の叔父さんの姿が描かれる。とりあえず、ラテン系の名前が聞き慣れないのと、顔面、服装がみんなそこそこ似てるため、誰が誰か非常に分かりにくいという難点が。よって前半はかなり見づらかった。途中で面白かったのは、後半に入る直前くらいに、もう一回この村の掟がナレーションで紹介されるんやけど……なんでこのタイミングで⁈笑 後半になると主張もハッキリして分かりやすい上、ドラマチックで面白かった。ブニュエルは本作の伝えるメッセージがあまり好きでないらしいが、個人的には結構真実を突いてると思う。やはり人間の命の尊厳性に気づいてない間は、人間は野蛮だと言わざるを得ないし、野蛮状態から抜け出すには、学が要る。また学がないのならば、文化や芸術などに触れることが絶対必要だと思う。あと、名誉についても考えさせられる。名誉なんてな気分だけの問題であって、まったく人間の本質的な部分には関係ない、なのに、くだらない名誉のために命を無駄にする不毛さは、ほんとにバカげたことだなぁ。

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