キャッスルグレンギャリ

マルタイの女のキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

マルタイの女(1997年製作の映画)
3.8
日本映画専門チャンネルで鑑賞。同チャンネルが伊丹作品を24時間ぶっ通しでオンエア。未見だった本作を鑑賞しました。本作が伊丹監督の遺作、もう20年以上経ったとは知りませんでした。
本題に入るまで結構時間がかかったり(カルト集団が動き出すまで1時間くらいかかる)途中間延びしたところ(「アントニーとクレオパトラ」舞台場面がちょっと長い)もありましたが総じて楽しめました。犯人逮捕、ビワコへの執拗な襲撃、カーチェイスでハラハラさせてもらったあと、ビワコのセリフ(立花刑事の発言のパクリ)も決まっていたと思います。

女優ビワコがマスコミの取材を受けるところ、大げさな身のこなし方(見得の切り方というのでしょうか。)はグロリア・スワンソンのノーマ・デズモンド(「サンセット大通り」の主人公。)を参考にしていたと思います。似よう丸い銀縁のサングラスを掛けてのがそれを暗示しています。
そう言えばペットを殺ってしまうことで「警告」するのは「ゴッド・ファーザー」を参考にしたのだと思います。