舞台が劇場という事で、劇中劇のスタイルなのもあり、当時この作品を劇場で見た人が感じた恐怖は計り知れない。内容としては、いたって普通の動きの早いゾンビものといった所だが、タイトルがタイトルだけに悪魔の要素が加えられていて、独特の怖さがあった。正直、この場面必要なのかと感じる部分や、仮面の男は何者だったんだといった謎、ツッコミどころも多い。だが、それ以上に作品が放つ雰囲気の良さが目立っていて、鑑賞中はさほど違和感を感じなかった。
総じて、細かく見ると粗はあるが、作品の雰囲気や演出等は大変良く、ホラーとして非常に魅力的な内容だった思う。デモンズ初登場はしかり、第二感染者の発症シーンが心に焼き付きいて離れない。
(内訳)
面白さ 3.7
学び 3.2
構造 3.5
