Solo1968

銀河鉄道999のSolo1968のレビュー・感想・評価

銀河鉄道999(1979年製作の映画)
1.7
数えきれないほど聴いて歌って感動したゴダイゴの主題歌。
かれこれ40年聴いてきたのでもちろん歌詞など全て頭に入っている。
もちろん、テレビ版のささきいさおさんのオープニングエンディングも生涯に永遠に残る名曲だが、当時日本中で老若男女に大人気のバンドのゴダイゴの起用はとんでもないマジックだった。


テレビ版放送をいつも楽しみに見て映画化に心躍り、が当時の環境ではそう映画を気楽に観に行ける環境ではなく、年に数回家族と行けるような状況の中、本作も実は未鑑賞だったと先日気づく。

 テレビ版も実はとても長い期間放映されて、いつしか恐らく見なくなってしまっていたはずで、大人になって、スリーナインみたいなと思いつつも何となく見ることもなく、大人になって本作の訴えるテーマ 人間は限りある命だからこそ美しく 、というものを思い出しただけで、充分に勝手に感動していた。テレビ版において長い時期をかけて鉄郎がそれを少しづつ感じていく様子も良い話。
が、実はエンディングは直接に見た事が無く、うっすらと知ってはいたが、ようやく約40年の年月を経てみることになった。

 エンディングで流れるゴダイゴのテーマ曲はこの40年間ずっと勘違いしてした事を初めて知った!

 メーテルとの別れ そしてそこから始まる 鉄郎の新しい人生を歌っていたとは知らず。映画のストーリーとエンディングのタイミングにピッタリ←ま、それように作ったので当たり前だけど、も。
僕はずっと、メーテルと共に色々な星に旅立つ鉄郎の思いを歌っていたのと勘違いしていた。


 さてさて本作の感想は

○詰め込み過ぎ
○尺の問題もあるが、鉄郎が様々なキャラクターとの出会いで知る限りある命の美しさを感じて動く心の変化が、唐突過ぎて感動が薄い
○原作?マンガバージョンを知らないものからすると、トチローやハーロック エメラルダスの総出演もラーメン ハンバーグ スパゲッティ お寿司 が全部出されたようで、しかもこの尺に詰め込んでいるので少しトゥーマッチな印象。
○今見ても妙な古さを感じず、後半の戦艦の戦闘シーンの迫力はこんな頃からもう完成していたのかと感心した。
○ストーリー上どうでも良いシーンに時間を使っているのがもったいない 前述の戦闘しーんは長過ぎる。
○スターウォーズが与えた影響を受け アルカディア号を下からゆっくり描く描写も頑張っているが、全然巨大感を受けないのは少しお粗末に感じた。
○メーテル 母親の生写し
 殺された母親 復讐
 メーテルに恋心 
 メーテルも鉄郎に恋心

 お別れのキス

どうも気持ちが悪い

自分の母親にそっくりな人に恋心を抱くのか?鉄郎がまだ幼く母親無しでは生きられない幼児が母親を求めるならわかるが、割と立派な少年だが、そう考えると少し気持ち悪い。
 
 鉄郎とメーテルの関係がそうでなく、亡くした母親の幻影を母親を愛おしく思うそんな関係であって欲しかった。

 ラスボスのメーテルのお母さんは、ラスボスだけにかなり強いのだが、ガラスの身体になったクレア(←人気キャラ)ウエイトレスなのに一瞬でやっつけるくだりも少し残念。クレアは悲しく美しいが、あっさりしすぎた。

 また、割と余計な戦闘シーンのハイライトでハーロックは船外?に出て操縦し始めるくだりも意味不明 人間なら酸素マスクとかしないと宇宙空間でわざわざ何で外に出て操縦するのか?分からない。昔物凄く好きだったのにこの無茶な行動で好きレベルが下がった
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