Reina_FOB

海の上のピアニストのReina_FOBのレビュー・感想・評価

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)
3.0
泣ける家族物映画に弱いです。個人的に、病み映画を観まくって、ダークサイドに落ちかけたので、心を洗うために泣ける映画を探しました。で、この映画、開始20分で期待の"泣きポイント"は終了しました。期待と違って、孤児がみんなに支えられて、しみじみ家族の大切さ、子どもの一生懸命さを感じるストーリーでは無かった様です。特に、日本では日本語字幕の入った160分、完全オリジナル版は手に入らないらしく、そこがかなり惜しいです。たしかに2時間少々の長丁場、最後まで"観せる"映画でした。でも、物足りない。勝手に実話だと思って観たこちらも悪いんですが…。説明不足過ぎるんですよね、終始、解体屋のおっちゃんと、楽器屋のおじいちゃんと同じリアクションでした。嘘だろ!って、まぁ嘘なら嘘で楽しめると良かったんですけど、いまいち入り込ませてくれませんでした。特にストーカーになって唇を奪うシーンは、鳥肌が立ちますよ。監督は純真無垢な少年の心を持つ1900を描きたかったんだと思いますけどね、あれは一言キモい。個人的過ぎますが、母が似たような体験をしていたもので、本当に、不気味に感じました。しかも、コーン?マックス?役の"プルイット・テイラー・ヴィンス"さんが"アイデンティティ"のあの人に見えてしょうがないですよね。特に濃い役をされることが多い役者さんなので尚更なんでしょうが…。最終的に希望の無い映画だし、期待はずれかな。良い映画なんだけど、なんとなく中途半端な映画でした。

ストーリー 0.5
美術(メイク・衣装) 0.8
音楽 0.85
演技力・撮影 0.7
全体の雰囲気 0.15

3.0点
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