恐ろしいほどスローテンポ。登場人物の会話も間が凄い。カメラも動きに乏しく、劇伴も少ないのでとても抑制的。何も起こらないシーンをじっくりと見せておきながら、大胆な省略編集をするので異様なテンポ感になっ…
>>続きを読む渋谷のシアター・イメージフォーラムにて。私はソクーロフをこの作品を観るまで何も知らなかったので、以下に、自分の勉強を兼ねて、この映画のいきさつを適当にまとめながら、感想を書いた。
ソクーロフ①
…
おそらくは個人の苦悩に歴史的な視座を交錯させたかったのであろうが、多用される暗転、集合写真や記録映像のインサートが映像美の恍惚感を断ち切ってしまう。見つめ合う男女の切り返しをディゾルブ→陽光によるフ…
>>続きを読む革命戦争で心を病み、死にとりつかれ帰郷した若い男が
女子大生と出会い、やがて結婚するが・・・
全体的に静かで落ち着いた感じで、ややホラー的なところがあるが、処女作ながらすでにソクーロフ独自の
スタ…
粗削りで漠然としか内容を理解できないけど、自然主義的かつ幻想的な映像美は実に強烈で、一度見たら忘れることはできないだろう。
こういう難解だけど強烈な印象を残してくれる映画というのは愛さずにはいられ…
まずとにかく「タルコフスキー 観たことないとは言わせない」という標語が出来そうなほどにタルコフスキー的。成熟を通り越してもはや老成の感すら漂う、美しく静かな映像。
「わたしのこと、まだ忘れていない…
ロシア革命後の激しい内戦で心を失い、人間的感情が麻痺した青年が絶望の淵で触れた一筋の光。生と死、破壊と再生を経て、一度壊れた人間が心を取り戻すまでのお話。鬱9光1の誰得俺得映画。
冒頭から画の美し…