ケビン・スペイシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアースの主役三つ巴という超豪華な映画。
結構複雑な話で、登場人物も多くて途中見失いかけたけど、終盤に分かりやすくことの顛末を説明してくれるので、スッキリよく分かった。そして確かに面白い。
「ロロ・トンマージ」という、「カイザー・ソゼ」の2年後に現れた素晴らしい人物。こういう仕掛けが、古き良き映画って感じで楽しいね。
詳しくは調べてないけど、作中で描かれる事件の多くが実在の事件に基づいているらしく、やっぱ昔のLA怖えってなった。
ハッキリと近年の映画に繋がる演出、魅せ方が随所に見られた。陰惨な殺人シーンにポップなカントリー音楽を重ねたりとか、モブキャラのシーンはナレーションでサクサク見せるとか。
取調室のマイクをオンオフして共犯の容疑者を追い込んでいく取り調べは、スマートで良かったね。
黒幕は、世間的には捌かれないけど、まあその結末ならまあいっかってなるし、観客の溜飲を下げつつ、良いバランスな着地だった気はする。エンタメと割り切れば。
ただ、同性愛、女性、黒人などに対する差別がてんこ盛りで、時代が違うので仕方ないが、ちょっと眉をひそめたくなるような描写も目についた。
ちなみにこの作品は、ラッセル・クロウが「続編があったらやりたいと思う映画2本」のうち1本だそう。もう1本はなんと、ナイスガイズ！続編見たいぜ！
