アトミ

大洗にも星はふるなりのアトミのネタバレレビュー・内容・結末

大洗にも星はふるなり(2009年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

60点

8月31日。
トラック野郎に乗せてもらって誰もいない銚子マリーナ海水浴場にビールケースを持って到着した男。

その頃。
茨城県大洗海水浴場
海の家「江ノ島」
海じまい。ささやかな打ち上げパーティー。
海の家のマスター(佐藤二朗)
アルバイト杉本(山田孝之)
アルバイト松山(山本裕典)
アルバイト猫田(ムロツヨシ)
アルバイト仁科(小柳友)
が、乾杯中。

アルバイト林(白石隼也)は何故か千葉の「千葉の銚子」に行ってしまっている。杉本に言われたと言ってたようだが杉本は否定する。

アルバイトエリコ(戸田恵梨香)
アルバイトヨシミ
は近くのコンビニにデザートの買い出し中。

マスターは毎年ココで働くアルバイトの中で今まで6組のロマンスが生まれると話し、杉本、松山、猫田、仁科に目を瞑らせ「エリコまたはヨシミと付き合っている人」と手を挙げさせた。全員挙げた。


『大洗にも星はふるなり』


時は流れ。
12月24日夜。
海の家「江ノ島」
何故か松山(サメオタク)、仁志(実家群馬)、猫田、杉本(ナルシスト)、マスターの5人がバッタリ。
みんなエリコから呼び出されたようでロマンスを期待している。
そして海の家の中を覗いてる「何者か」。

と、猫田の携帯にTEL。
外に出て対応。相手はヨシミ。2人は付き合っているようだが猫田は「用事があるから会うのは明日」だと言いくるめTELを切る。

5人はそれぞれエリコが自分に気があったとアピールを始める。
と、弁護士関口が現れ、マスター笹尾に「撤去命令」が出ていると書類を渡し、「今から撤去してくれ」と要求。
しないのなら法的措置を取ると騒ぐ。

海の家の中を覗く「何者か」。

5人は関口にちょっと待ってもらい、エリコの取り合い。そんな中でも猫田だけは「据え膳食わぬは男の恥」的に現れたと動機が不純。
と、松山がもしかしたらヨシミも来るかもと言い出し、みんなが「猫田さんは大ブス(西田敏行の女装)のヨシミを連れて帰って」と笑い出す。顔を思い出しただけで大爆笑するみんな。
1人庇う猫田。と、TELに出るため外に出る猫田。
と、マスターの携帯にヨシミからTEL。
マスターはヨシミに「今日は来ないの?」とか話を聞いてる中でヨシミは猫田にGPSを付けており「付き合っている」と判明。
マスターはとりあえずヨシミに「付き合っていると聞いていない」という事で話を合わせる。4人にも言うなと口止め。が、1番口軽いのはマスターだと釘を刺される。

と、戻ってきた猫田。
よそよそしい4人。
猫田が「死ぬほどエリコが好き」だと言い出したためブチ切れたマスターは「ヨシミがいるのに権利は無い!」と言ってしまう。
TELがあったことも全て言ってしまい項垂れるマスター。
とりあえずみんなで猫田を落ち着かせ、説得。ヨシミのもとに帰らせる。

胸を撫で下ろす一同。
関口はこのドラマを見さされている身にもなれと変な怒り方をする。
早く撤去してくれと命じるが「エリコとマッチング」しなきゃ事が進まないということで「客観的な根拠」で「エリコが誰を好きなのか」を決めるためそれぞれに「エリコが好いてるエピソード」を聞く。
そして裁判のように詰めて行く。
結局、スケベ顔で強引な杉本を「ストーカー的で怖がっていた可能性がある」と判明。

と、猫田が「浮気したい」と戻ってくる。
関口は「権利がある」と「好いてたエピソード」を聞く。悩みだす。

関口はとりあえず松山に話を聞く。
鴨川シーワールドにデートし、実家に送ったと自慢。
が、関口はエリコは「魚好き」でサメオタク松山は「さかなクン扱い」だと主張。全てが合致する。

次は仁科。
2人は箱根温泉に泊まったようで写真も見せる。
が、関口は写真を見て「アングルが低い。親類との箱根温泉旅行中で偶然出会い、親戚の子に撮らせた写真」だと見抜く。
偶然を装い近づいたようだ。

次はマスター。
エピソードなし。

と、話を聞いてるうちに関口もエリコが好きだと言い出し、外へ出て海に向かって「エリコー!好きだー!」と叫ぶ。
猫田、杉本、仁科も海に向かって思いを叫ぶ。

呆れるマスター。
と、松山がサメ研究が認められアメリカに行く事が決まったからエリコと最後のデートをしたいと打ち明ける。マスターはみんなに相談しろと言うが松山は「フェアじゃないから内緒に」とお願い。マスターは約束する。

と、みんな帰ってくる。
松山は「マスター、さっきの話内緒だよ」と念押し、マスターは「絶対言わない」と誓う。

と、エリコは今、大洗駅だと仁科にメールが入る。一同緊張する。
松山はマスターにアメリカの事を話させようと誘導するが、マスター堪える。
埒が明かないので結局自分からアメリカ行きを話し、「今夜はエリコを譲って欲しい」とお願い。

と、ヨシミがココに来ると猫田にメール。
焦る猫田は隠れようとするがGPSがついていると教えられもっと焦る。
マスターが「男連中で集まる約束してた。浮気があることを内緒に」と提案。
と、猫田はヨシミとエリコがバッティングする事に暴走興奮。

松山はアメリカ話を推す。
関口は「無理」だと断るが杉本は「譲る」と言い出し、みんなを説得し始める。
マスターも納得。仁科も譲ることに。
猫田は粘るもヨシミの名を出され諦め、関口も受け入れることに。
松山が最初から2人きりは恥ずかしいからということてマスターが「クリスマスパーティー」をしようということになる。

と、マスターが覗いていた林を見つけ、中に入れ、パーティー準備を始める。
林は8月31日に杉本が「ビールが売れないから調子出して行こう」と言ったのを「銚子行こう」と言われたと勘違いしてたようだ。
林の勘違いはいつもの事だったようだ。
今日は松山がエリコへのチャレンジ券を持ってると聞いて羨ましがる。

とりあえず海の家でみんなで食ったツマミが懐かしく盛り上がる中、林が買いに行く。
松山が不安だと言い出すので練習を始まる。

練習。
サメ話はスラスラ話せるけど「好き」を言うタイミングが分からない。林が一人芝居で筋書きを説明。結局最後は林と結ばれるエリコ。
実は林はエリコにラブレターを書き、それをヨシミに渡していたがやっぱり「エリコに渡さなくていい」と諦めた経歴があった。
林もエリコが好きだったことが分かり、謝る松山。
が、林は「脳腫瘍」だと告白。死ぬ前にエリコの顔が見たかった。と。
と、みんなは松山ではなく林に気持ちを持ってかれ、松山は「ズルい」と悔しがるが諦める。

エリコが遅いからと仁科が迎えに行く。
猫田と松山もついて行く。
杉本はみんなエリコから手紙をもらったからもめていたと説明。関口は林に「キミも同じ手紙を?」と質問。林は「だと思います」と答えた。
関口はエリコの手紙は「林の仕業」だと見抜く。林は素直に認める。
林はみんなに会いたかったが自分の名前ではみんな来てくれないと思い、エリコの名を使ったようだ。
思い出の場所。思い出のみんな。思い出の夏。
ただエリコとヨシミが来るというのは「覗いていたから知ったこと」だと話す。
杉本とマスターは「ココはなくさない」と言い切り、関口は書類をカバンに戻す。
みんな1割でも可能性があるなら手術をするべきだと説得した。

林は大洗の星空を見ながら手術を受ける決心をした。
仁科らがエリコとヨシミを連れてきた。
夜空には流れ星。


そして。
次の夏。
海の家「江ノ島」。
杉本、仁科、猫田(ヨシミと結婚)はバイト。
エリコから結婚したという手紙。
相手は林、、ではなく沖縄八重島のサメ漁師。林の告白は「彼氏がいる」で終了。
林は元気にバイト。医者が言った「どうしよう」を「脳腫瘍」と聞き間違えただけだったのだ。
マスターは新しいバイトのマサヨとクミコをみんなに紹介。みんなクミコに恋をする。






というお話。
ほぼ海の家の中だけでのワンシチュエーションドラマ。ヨシミは登場しない。戸田恵梨香も回想シーンのみ。
どうせなら戸田恵梨香も登場させなくて良かったような。
アトミ

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