ブラジル東北部の荒野で難民化した一家が、干魃と搾取の狭間でどんどん“乾いていく”映画で物語に救いはない。しかしその一本調子ゆえにこそ、逐一強い各場面が全編で活き続ける、形式と内容のビタ一致したまさに…
>>続きを読む同じ方向に歩くふたりの人物を交互に映すモンタージュ、特に教会に行くまでの足元への注目が印象的。「社会主義リアリズム」には一定の距離を置いているけど、最後の家族が地平に消えるまでの長回しと笛のような車…
>>続きを読むお腹が空くと兎に角イライラが止まらない経験は誰にでもありますよね。数年前にお腹が空いたら沢尻になるCMがあったけどあんな感じ(あの頃は良かったのに…)
『乾いた人生』は干ばつで難民生活を強いられた…
タル・ベーラも驚くような救いのなさ。
果てしなく続く乾いた大地、立ち行かなくない生活、理不尽な主人。
わずかな希望と思えた飼い犬ですら……な展開がつらい。
モノクロの画面が彼ら家族の乾きを的確に伝え…
これが映画ッ!
最初の15秒でもう、揺るぎない傑作だとわかった。マリが認定する銀河系最高映画『悪魔のいけにえ』と、マリの敵(ブラックホールの住人たち)が絶賛してた『サタンタンゴ』を、足したような始ま…
「このオウムやっと静かになったよ」
緩慢なリズムは虐げられる彼らの鼓動のにぶさか
死んでいく腐っていく
犬の顔、目!
そして鼠が三匹、これがあろうことかかわいいのである
もそっと汚くできなかった…
ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督作品。
干ばつのため難民生活をするファビアーノ一家は、長い移動の後遂に暮らせそうな土地を見つけるが・・・という話。
一家の生活の何もかもが乾いている。虐げられ…
干上がった土地を彷徨する家族の潤い無き暮らしぶりが痛い、もうとにかく痛い。ワンコ好きは要覚悟。
テンポなどは置き去りにして険しい実相の炙り出しのみに注力し、格差社会への問題提起というよりは、冷徹なそ…