初めて映画館でクリストファー・ノーラン作品を、しかも未見のデビュー作を拝むことになるとは、人生何が起こるか分かりません。
さすがはデビュー作だけあってノーラン節が炸裂してます。バットマンのマークも出てきてなんか嬉しい。まさにノーランの原点ここにあり。
ノーランといえば時間と空間を好き放題に操作して、観てるこちらの脳ミソを痛めつけてくるという楽しいインテリ変態監督の印象があります。本作でもお得意の時系列シャッフルを披露していますが、この次に撮る大傑作『メメント』よりかは入り込みやすい。難解であることには変わりないですが、時系列が繋がるポイントが比較的分かりやすくて『TENET』なんかよりずっと優しい印象を持ちました。『TENET』は｢あ、繋がった！｣と思ったら、｢そんな簡単な話じゃねえよ｣とすぐさまブッ飛ばされて置いてけぼりを喰らいました。…正直この感じこそがノーランに求めてる部分ではありますが。。
それにしてもここまで観やすい難解映画は初めて。70分のコンパクトな上映時間ですが焦る感じもなくきれいにまとまっています。また、これぐらいの尺と予算で時系列めちゃくちゃ系映画撮ってくれんかなー。ノーランといえば今となっては大バジェットな印象ですが、こじんまりした映画でこそより光りそう。
…『メメント』が観たくなってきた！
リバイバル上映、行かなければ！
📖パンフレットの感想📖
ノーランが長々しゃべってます。
安いしインタビューもコラムも面白いので買いです。
