あらすじがめちゃくちゃ面白いし、巨匠にこんなこと言うのもアレですが脚本も編集も上手い。近年の作品と比べると情報量が格段に少ないおかげで、ゆったりと画の構図の良さや衣装やインテリアの良さを味わえる。
後半のまさに「めまい」(ところで、原題のVERTIGOの方が字面も音感も抜群に良いよね)のシーン以降で急激に物語の様相が変わる。「うおーーそういう映画かい!おもろ!!!」ってなった。こういうツイストのためのツイストになってないツイスト脚本は最高ですわ。ユージュアルサスペクツなんかと違って。
いやはやさすがヒッチコックだねなんて思って見てたんだけど、、、
この主人公ジジイの30歳くらい年下の若い女への下心とストーカー的仕草がキモすぎてめっちゃノイズなのよね。この描写なくしても全然面白く出来る映画だと思うんだけど。
何がキモいって、このキモいジジイがキモくないものとして、なんなら観客が感情移入する対象として扱われてることが最強にキモいのよね。この時代ってこんな認識だったのかと思うと、おえーーーってなる。そりゃワインスタインみたいなヤツが出てくるわけだわ。
昔の映画みると結構な確率でこういうキモい目に遭うので、あんまり見たくなくなっちゃうんだよなー。