KnightsofOdessa

夜の子供たち【4Kレストア版】のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

3.5
["愛に代わりはない"] 70点

1996年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。アンドレ・テシネ長編13作目。犯罪者の兄イヴァンの死とその余波を、刑事になった弟アレックスやイワンの息子ジュスタンなどの目線で描いた一作。様々な人のフラッシュバックで語るという、ややこしい構成を採用したことで、寧ろ散漫な印象を受けてしまうのはなんだか勿体ない。とはいえ、不良少女ジュリエットに惹かれたアレックスと大学の哲学教授マリーという意味わかんない組み合わせの邂逅はやはり面白く、結局は犯罪者たちを捕まえたいと言いつつ捕まえきれないアレックスは銭形警部みたいだった。ところどころあったジャンプカットと自然を撮ったドリーショット(湖のとことか)が素晴らしかった。あと、イヴァンの幸薄そうな妻がファビエン・バーブなんですよ。最高かよ。
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