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ナポレオンのwoosのレビュー・感想・評価

ナポレオン(2023年製作の映画)
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ユナイテッドシネマとしまえんにて字幕版を鑑賞。
2023年新作劇場鑑賞81作目。
客席は7割くらい。
テーマ「覇王」

[全体として]
リドリー・スコット監督が描くナポレオンの生涯。
お話的にはナポレオンの生涯がwikipedia等に書かれている流れで大体進むので、どこをどう脚色したのかを観ると面白いのだと思う。

[良かったところ]
リドスコ御大といえば、強い女と弱い男の話なので今回もそうなっていた。だから、ナポレオンの英雄としての側面はあまり描いてなくて、どちらかといえば野心的な割にはその地位についてもそんなに嬉しそうではないという印象のナポレオン像だった。それは演じているホアキン・フェニックスにぴったりな感じがした。あと肖像画とかで描かれている「ナポレオン・ボナパルト」とホアキン・フェニックスって結構似ているなという印象。
リドスコ御大なので当たり前に映像が美しい。当時の戦争というものが美しい映像で再現されていて、教科書に載っていたあのイベントを動く絵として見られるという感動は結構あった。
マリーアントワネットが断頭台で処刑されるところからはじまり、フランスの激動の歴史をナポレオン視点で観るのは初めてだったので、新鮮だった。

[気になったところ]
戦争パートはとてもいい感じの迫力があったのだが、ドラマパートがちょっと単調だったというか、双方バランスよく入れようと思うとあと1時間は必要だった気がする。
あと、イタリア遠征などはまるまるカットされていたし、もう少し戦争映画としての面白さは欲しかったかも知れない。
戦争自体の迫力はすごかったが。

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面白かったですが期待値が高かったから少し肩透かしな感じでした。
4時間以上あるディレクターズカット版に期待。
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