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猿の惑星/キングダムのwoosのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
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丸の内ピカデリーにてDolby Cinema字幕版を鑑賞。
2024年新作劇場鑑賞26作目。
客席は3割くらい
テーマ「王国」

いい、いい、とは聞いていたが、ここまでとは。何の話かと言うと丸の内ピカデリーのドルビーシネマである。
両方のドリンクホルダーが使えて前後の席同士の感覚が広いので、かなりゆったり使えてしかもお客さんが少ない。
誰にも教えたくないなーと思いつつこんな映画SNSで発信してしまう私。
あと見上げるタイプの劇場なので前の人の頭が気にならないし、もちろん音響も素晴らしく映像も黒がくっきりなので素晴らしい劇場だと思った。


[全体として]
シーザー三部作がかなり良かったし、ああいう終わり方だったので当然すぐ後のコーネリアスがリーダーになる時代かと思っていたが300年後の話とは思っていなかった。
お話的には前作から300年後の「喋る人間」がすっかり珍しくなってしまった世界。平和にワシと共に狩猟採取生活をしているチンパンジーのイーグル族の若者ノアが主人公。ある日友人のアナヤとスーナと共に自分の鳥となるワシの卵をとりに行く。翌日に控えた儀式を待っていると侵入してきた人間と接触し卵を割ってしまう。完徹覚悟で卵を再度取りに行くと村の勇者が何者かによって襲われ絶命。村へ急いで帰ると仮面を被った軍団に村は襲われ、部族のものがさらわれる。襲った部隊が口にしていたのは「シーザーのために」だった。
部族の人間を奪還すべく、ノアは旅立った。みたいなはなし。
貴種流離譚の一種といってもいい感じかと思う。

[良かったところ]
映像世界観共にすばらしく、音楽もかなりオリジナル作品寄りで作られていてとても良かった。
時の権力者にとって必要なのは後ろ盾があると言うことで、それは猿の世界でも同じなのかシーザーの教えの都合の良い部分だけを抽出してほぼ宗教のように利用している今回の悪役はかなりいい仕事をしていたのではないかと思う。
今回も主人公の良き相談役として登場するのは森の賢者オランウータンのラカで、前作までのモーリスとは結構気質が違う。主人公が精神的に成長するための師としての役割が今回も与えられていて良かった。

[気になったところ]
個人的に好きな類人猿はゴリラなのだが、このシリーズのゴリラは野蛮で暴力的なキャラが多い。本来ゴリラは争いごとを好まない優しい性質のはずなので、その辺はもっといいゴリラを登場させて欲しいなとは思う。
シーザーの教えを受け継いで、守っている本流の部族とかも存在するんだろうか?それとも世代交代がうまくいかなかったりして本流は潰えてしまっているのだろうか?その辺気になるな〜
主人公の名前がノアなので、こういう水を使った展開なんだろうなーとは思ったが

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続編はありそうな、なさそうなどっちもいけそうな感じでしたが、ぜひ作っていただきたいなと思います。
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