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クラメルカガリのwoosのレビュー・感想・評価

クラメルカガリ(2024年製作の映画)
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テアトル新宿にて鑑賞。
2024年新作劇場鑑賞24作目。
客席は2割くらい
テーマ「地下世界」

[全体として]
同時上映として同じような世界観でまったく別の話『クラユカバ』と同時上映だったが、こちらは同時に上映された短編からすると少し我々が生きている現代のような世界の後の時代のような印象を受ける。
お話的には炭鉱の町「箱庭」で生まれ育った主人公カガリは、炭鉱を掘った跡が定期的に陥没し住民に被害を与えるので、迷路のように複雑になってしまったその跡に入り込みそれを地図にすることで生計を立てている。同じ仕事をしている少年ユウヤはこの町から出たいと願っているのだが、ある日いつも地図を売る貸本屋、ヤクザ的な組織、企業などを巻き込み大きな問題に発展する。みたいな話。

[良かったところ]
個人的には本作品の方が、変に断片的にもならなくて話の展開がわかりやすかったので『クラメルカガリ』の方が好きである。
デザイン的には同じ作家の同じようなスチームパンク的世界観なので、こういう世界観が好きな人は気にいると思う。
映像もどこか映画というよりは、活動写真というのが似つかわしい雰囲気なのだがアクションシーンは最新のアニメという独特な世界観を持った作品だと思った。

[気になったところ]
『クラユカバ』『クラメルカガリ』両方とも「クラ」とつくが、これは両方とも「暗がり」のことだろうと思う。
ユカバは行かばだろうが、メルカガリってなんだろう?カガリは主人公のカガリだろうし篝火のことでもありそうだがメルは謎だな。

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経験したことない時代なのにノスタルジーを感じる作品でした。
あと個人的に上下に立体的な町描写が好きなので、とても良かったです。
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