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無名のwoosのレビュー・感想・評価

無名(2023年製作の映画)
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シネマート新宿にて鑑賞。
2024年新作劇場鑑賞22作目。
客席は8割くらい
テーマ「スパイ」

[全体として]
予告をみて面白そうなので観てみたが、結構難解な映画だった。
お話的には第二次世界大戦前後の上海に暗躍するスパイの話。
全然情報を入れずに観たので、誰が誰の為に動いているのかが最初全く分からず面食らった。しかも多重円環構造になっているし、時制も結構変わるので、エンタメ映画かと思って観ると全然そうではないことに気付く。

[良かったところ]
トニー・レオンはじめ、演じている役者さんたちの演技は本当に心情を抑えた演技をしていて、それを予想しながら観るのが面白い映画だった。何とも言えない表情はかなり複雑なキャラ造形のプロセスがあったのではないかと思う。
日本人キャストの森博之さんもかなり良い味を出していたと思う。
それぞれの場面の美しさも際立っていた。


[気になったところ]
登場人物が何を思っているのかが分からない描写が非常に多くて、観終わったあとずっと考えてしまう。何故あんなに酷いことをしている日本軍に加担しているのか?とか。

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結構面白かったですが、話が複雑です。
実際の日本軍の上海における諜報活動の実態を知っているともっと楽しめたと思いました。
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