Ayu

ゆとりですがなにか インターナショナルのAyuのレビュー・感想・評価

2.5
昨日のゴールド・ボーイ鑑賞前にまだ観れていなかった本作を鑑賞。何というか、終わりに近づくにつれてなんかこう気持ちがもやもやしてしまい、個人的に評価がとても難しい。

テーマの渋滞の割に116分と比較的コンパクトなのは良いとして、結局主人公3人の中で自ら現状を打破すべく何かしらの行動を取っているのはまりぶだけに思えてしまう。まーちんも山路も口ではアップデートしなきゃを連発するものの、とにかくこの2人は受け身と言うか受動的で、他者から刺激を受けるのは大いに結構だが、それを受けて自分から何か発することは見受けられなかったように思う。

とにかく本作はリアル過ぎる茜ちゃんの全てに圧倒的に共感出来てしまうので、まーちんがなおさら超絶頼りなく見える。茜ちゃんが持てる能力と自身のキャリアを犠牲にしてまで、イチ母親として育児にフルコミットしながら送っている日常のいびつさに触れないのは、問題提起されている普遍的なテーマはだいたい網羅してるんだから出来たでしょと思ってしまう。今を生きる女性たちに対する寄り添いが全部表面的で、彼女たちが持つ提起すらされない問題が多過ぎる。

伝えたいメッセージはわかるが詰め込みすぎている割には、確たる問題点の本質を攻めきれてない印象を受けた。
Ayu

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