イントロダクションとかから東野圭吾っぽいのかなと思ったら、そういえば東野圭吾のあれまだ読んでなかったな……となる映画でした。
いわゆる一般的なミステリを期待していくとかなり肩透かしを食らうと思いますが、私は観ていてだんだん、これは自分もこの裁判を傍聴するか参審員（裁判員）で臨席しているのを疑似体験しているような感じだな……という気分になって観ていたので（法廷の場面で見られた「映画"っぽくない"カメラワーク」等も非常に効果的だったと思います）、終盤でいくつか述べられるテーマ的な言葉が深い納得感を伴って心に響いてきました。
本当に、それぞれに一面の真実を持つ様々な要素が盛り込まれていてそれぞれに多層多面的な解釈ができる映画だと思うので、観た人同士、ネタバレありで色々と語り合ってみたくなる作品だなと感じました。
面白かったです。
