Ayu

パトリシア・ハイスミスに恋してのAyuのレビュー・感想・評価

3.5
いきなり寒くなった今日みたいな秋の夕暮れに観るのにぴったりな作品。Twitter(X)のキャンペーンでムビチケをいただき鑑賞。ハイスミスの小説を読んだことはないものの、映像化されたいくつかの作品の原作者が彼女であることは知っていたレベル、本作を機に図書館で借りてみようかな。

88分間のあいだに画面に映し出される膨大な量の小説や自身の写真・映像を残し、世界中に移り住み、夜の街を駆け回り、沢山の女性たちを愛し、彼女たちからも愛されながらも孤独な日々を送ったハイスミス。最後まで安らぎと言う感情を得られることが出来なかったかのように思えるし、人生のアップダウンの中ですごく生き急いでいたのかなと感じた。

ほぼ全ての作品が映画化されていることもあり、映画化された映像の作品(「リプリー」のマット・デイモンとジュード・ロウも良いけど、やっぱり「キャロル」のケイト様とルーニー・マーラの放つ輝きは格別)ハイスミス本人や過去の恋人たち・親戚たちへのインタビュー、日記の書き写しや世界中でのハイスミス自身の写真が次々に映し出され、たくさんのメディアの側面から彼女を見ることが出来て楽しかった。時折画面に出てくる猫が可愛い📚🐈
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