EnzoUkai

首のEnzoUkaiのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
3.5
とうの昔に完成していたのにお蔵入り騒ぎ。
Netflixがどうのこうの、と何が気に入らなかったのかよく分からん理由で公開出来ないとか、そんな話を耳にした時、
正直、面白くないから公開できんのやろ!って思った。
況してや、10億の製作費集めてってことも最近になって知ったから、なおさらお蔵入りで保険で賄えばどうにかなると踏んだのか?、とまで思ってた。
でもでも、映画ファンの哀しい性で、またもや怖いもの見たさで足を運んでしまった。
ゴジラとおんなじ感じでね(笑)

しかし、ゴジラで懲りたのが良かった。かなりハードル低めだったので、思いの外楽しめた!!

話も言うほど荒唐無稽じゃなくて、然もありなんって感じ。
お金の掛け方もそれ相応の画面になってる。笑いの要素もふんだんに採り入れられてなかなかのエンタメ作品になってるかな。
ただ、間違いなく海外の観客の目をかなり意識してるのがありありで、随所に身も蓋もない日本のサムライ像が描かれる。
これ、意外と我々日本人が見ても新鮮さを感じるんじゃなかろうか?私は面白く感じた。刃物振りかざして叫びまくる人間の蛮性ってのは現代人からすれば滑稽なもの。
私なぞは、変な価値観で美化されることの方が違和感をいつも覚えてる。

ま、色んな大掛かりな面白いシーンが沢山あるけど、一番面白かったのは、たけし(秀吉)、大森南朋(秀長)、浅野忠信(黒田官兵衛)の丁々発止。
たけしの暴走に大森やら浅野の口角が微妙にひん曲がってた(笑)

10億円、回収出来るよね、多分。
EnzoUkai

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