Ayu

私がやりましたのAyuのレビュー・感想・評価

私がやりました(2023年製作の映画)
4.0
2019年TIFFの上映イベントのサイン会にて、あまりのキュートさに密かにずっと応援している主演のナディア・テレスキウィッツちゃんの推し活🫶もちろん劇場にも観に行きます(ムビチケ買わなきゃ)Pintscopeさん主催のトークショー付き試写会にて鑑賞。

フランソワ・オゾン監督による、現代にも通ずる軽やかな語り口だけど本質はめちゃくちゃ重たい風刺の数々が刺さりまくる103分。冒頭の「スイミング・プール」のセルフオマージュの様なカットからナディアを筆頭にフレッシュなキャストによるストーリー展開の魅力で引っ張ってからの、イザベル・ユペール様の登場シーンから画面の華やかさの厚みがグッと増すのは流石(すごい早口の演技でユペール様だけ体感1.5倍速で喋っているように感じた)

パステルカラーを基調にしたかと思いきやユペール様はベロアやダークレースをドーン!と格好良く着こなしており、1930年代の衣装たちを眺めているだけでも楽しい(ブランド使ってるならどこか気になったけどエンドロールの文字が小さすぎて諦めた)

終わりの奥浜レイラさんと清田隆之さんのトークショーは和やかながらもこの映画の本質のテーマに掘り下げていたのが印象的。社会構造を俯瞰的に見ることが大事だとつくづく思う。ライトながらも実は深く考えさせられるテーマをエンターテイメントにする塩梅はフランス映画ならでは。
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