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バッド・デイ・ドライブのMasterYuのレビュー・感想・評価

バッド・デイ・ドライブ(2023年製作の映画)
2.9
ドイツ・ベルリン、ヘッジファンドで顧客を言葉巧みに操るマット・ターナーは、家族を顧みず仕事優先の生活を送っていた。
ある朝、妻ヘザーから子供たちを学校へ送るよう頼まれたマットであったが、車の中でも仕事の電話をする始末。
そんな中、車中に聴き慣れない着信音が響く。コンソールボックスにあったスマートフォンを見つけたマットが電話に出ると、「その車に爆弾を仕掛けた」と告げられるのであった。
犯人の目的は何なのか?戸惑いながらもマットは、子供2人を乗せた車を走らせ犯人の指示通りに動こうとするのだが・・・。

日本で安定的に公開されるリーアム・ニーソン主演作品。
今年(2023年)を振り返れば、3月に「ブラックライト」、5月に「MEMORY メモリー」、6月に「探偵マーロウ」を劇場鑑賞しましたが、本作で4本目ということで、今時主演作品が年間で定期的に複数公開されるって凄いですよねぇ。
もうほぼ反射的に観に行っちゃうわけですよ。内容はどうであれ(笑)

もう老齢のリーアム、昨今の作品はバリバリのアクションを売りにするというより、動きを少なくできる何らかの工夫をしたキャラ設定がメインとなっていて、本作においても、家族が危険な目に遭う→復讐という往年のパターンではなく、リーアムが演じるマットがまったくの一般人であるところがポイントで、故にほぼ車を運転しているシーンであっても、そこに違和感は生じ得ないわけです。

事件を通して本当に大切なものが何なのかを思い出すというのは、良くあるパターンではあるものの、原題が「Retribution(報い)」であることを考えれば、決して収まりは悪くない気がします。

リーアムが子供たちの父親役というのも、ヴィジュアル的にちょっと無理がありますが、そこはまぁ目を瞑っておきます(笑)

ちなみに長男のザック役は「アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター」でスパイダーを演じていたジャック・チャンピオンが、妹のリリー役は「ワンダーウーマン 1984」で、ダイアナの幼少期演じていたリリー・アスペルが演じていて、車の中でほぼ動きのない役ながら、存在感をちゃんと出していたので、今後も注目していきたいところ。
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