MasterYu

ゴジラxコング 新たなる帝国のMasterYuのレビュー・感想・評価

3.3
未確認生物特務機関「モナーク」は、地下空洞から異常なシグナルを観測。
地上ではゴジラもそのシグナルをキャッチして、世界各地でタイタンを倒しながら何かを備えて力を蓄えていた。
また髑髏島のイーウィス族の生き残りジアも同じようにシグナルに反応。彼女が無意識に描いた絵が地下空洞のシグナルの波形と一致する。
ジアを養女としている人類言語学者のアイリーンは、このシグナルの発信源を調べるために、ジアも連れて地下空洞へ出発するが、そこで彼女たちを待ち受けていたのは・・・。
地下空洞、そして地上に迫る危機。コングはゴジラのいる地上へ向かう。


2014年の「GODZILLA ゴジラ」から始まったモンスター・ヴァースも、本作で5本目。
ギャレゴジからは作風も変わり、すっかり怪獣プロレス映画となったモンスター・ヴァースですが、本作はよりその色が濃くなり、昭和ゴジラシリーズ或いは少年漫画風味を配したノリで、良い意味で金掛けてなにやってんだという内容になっていましたね。

ゴジラ映画、怪獣映画に求めるものの違いは当然あって、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019)」の方が、前作「ゴジラ×コング(2021)」よりも楽しめた私には、前作と同じアダム・ウィンガードが監督を務める本作のノリは、やっぱりそうなるよねという予想の範疇であり、私の中では「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019)」を超えることはありませんでしたが、予想の範疇であったということは、そういったノリも引っくるめて堪能しちゃおうというスタンスで臨めたので、これはこれで楽しめました。

人間ドラマよりも怪獣ドラマに注力し、コングにそれを担わせるところは笑えますが、そのせいでゴジラの活躍が物足りないのが残念。
「いったるぞ!オラッ!!」と、ゴジラとコングがカチコミをかけるシーンは、笑いと共に怪獣プロレス映画に残る名シーンだとは思います。
MasterYu

MasterYu