イタリア映画祭にて。
なんか観たことある設定だなと思ったら「パリ、嘘つきな恋」のリメイクだった。
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノの軽めなほうのハマり役。
何不自由ないモテモテ中年社長が、咄嗟の嘘から今まで見てこなかったハンディキャップを持つ人々の現実と本物の愛を知る話。
障害をもつフリをするのはいかがなものかという意見が出そうな気もするが、それくらいチャラくて世間の上っ面しか見ようとしなかったジャンニが人々の日常に気づき、そちらに目を向け尽力しようとする話でもあるからこういう設定でアリだと思う。
フリをしていても実際にそういう状況下で生活している人にはわかるものだ。
そんなことを含めて時にぶつかり合ってもジャンニと心を通わせようとするキアラが魅力的。
その姿がジャンニに変化をもたらす。
想像していた通りに進むがこれでいいんだ。
テンポよく、笑いを混ぜながら、〆るところはしっかり〆る。
本当の愛を見つけると人は変わることができると思わせてくれる映画。
オリジナルのフランク・デュボスクも、リメイクのピエルフランチェスコ・ファヴィーノも、金も地位も年相応のルックスも備えたイケオジがピッタリ。ハマってたなー。