ShuheiTakahashi

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのShuheiTakahashiのレビュー・感想・評価

3.9
主人公のミアが好きになれなかったけど、好きになれなかったからこそ良い終わり方だった。
必殺奥義のように「独りにしないで」と言うのはとても卑怯だなと感じた。
自分の母がいないという環境的に、これを言えば断りづらいのをわかっていて言っている。

降霊の仕方とかもちゃんと理由があって好き。
ただ、もう少し細部の設定まであった方が好みではある。
降霊された側も、エクソシストの最新作よりは怖い感じで良かった。
ただ、やっぱり人の動きに収まっている感じがして、そこは残念。
霊が降りたからには人の動きから外れてほしい。

ライリーの自傷行為は良かった。

序盤で、死にかけたカンガルーが車道に横たわっていて、楽にしてあげようというライリーの言葉にミアは一度は頷くも、殺せずに、後続の車に任せる。
そして終盤、ライリーを楽にするためにライリーを殺そうとするも、やっぱり殺せず、車に轢かせようとして、結局自分が轢かれて霊になる。
霊になった後のだんだんと世界が閉じていき闇に包まれる描写も良かった。
そして降霊の媒介となっていた霊能力者の手。
ミアたちは右手を使っていて、主催者がもう片っぽもどっかにあると話していた左手とミアが握る。
トークトゥーミーからのレットユーイン。

あの感じだと父親は生き残ったのかな。
自分に都合のいい言葉ばかり信じるのはやめよう。

オープニングの謎の死だったり、霊からの解放のされ方だったり、ちゃんと説明してくれるから見やすさはあった。
ただ、霊からの解放のされ方がただ待つというのはもうちょい何か理由が欲しい気もした。
待つなら待つなりの理由が。
ShuheiTakahashi

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