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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのwoosのレビュー・感想・評価

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グランドシネマサンシャイン池袋にて字幕版を鑑賞。
2023年新作劇場鑑賞86作目。
客席はほぼ満席くらい。
テーマ「どんギマり」

[全体として]
予告がホラー映画にありがちな大仰な宣伝文句があまりなくて好感が持てた。
お話的には、2年前の母の死から父親との関係が悪化して友人宅に入り浸っている主人公ミアが、ある日同級生の家で開かれた「90秒憑依チャレンジ」に挑戦してひどい目に遭う感じの話。

[良かったところ]
シンプルに「出現するもの」「襲ってくるもの」の恐ろしさや不気味さのクォリティが良いと思うし、ジャンプスケアだけに逃げずにちゃんと仄暗い怖さを担保した非常に良いホラー映画だと思った。
90分台のタイトな尺も良かった。
日本人だったらおなじみの「こっくりさん」的な設定(西洋ならウィジャボード)の話なんだろうなーとか、SNSが当たり前にある今なのでその辺をうまく絡めて今風の話を作ったんだろうなーとか、思って観始めたら、多分ドラッグにハマってめちゃくちゃになる人のメタファーだと思った。
ドラッグにちょっと興味があって、恐る恐る手を出したらハマっちゃってテンパって勘ぐりまくって周りに迷惑をかけていくというのをホラーに落とし込んだ作品だったと思う。それをドラッギーな映像手法はあまり取らずに表現しているところがすごかった。

[気になったところ]
あの母親は本当に母親なのか?それとも悪霊が姿を借りて騙しているのか?そのあたりは決定している続編で明かされるのかも知れない。

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『ハッピー・デス・デイ』とか好きな人は楽しめると思います。
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