王冠と崑敏

夜明けのすべての王冠と崑敏のネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

The night is long that never finds the day.
~William Shakespeare『Macbeth』

『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督が脚本も担当。原作は未読。

まるで、『恋人たちの予感』のような最悪の出会いで始まるストーリー。しかし、二人の間に友情以上は芽生えない。でも、それが良い。エンタメ映画のように観客の感情を大きく揺さぶるようなイベントは発生しない。少しずつ少しずつ、お互いを理解して距離が縮まっていく。『グリーンブック』の運転手とピアニストみたいにじんわりと。パニック障害とPMSをネタにして会話が出来るようになったり、それまで着なかった会社の作業着を着るようになったり、同僚達に差し入れを買って帰るようになったり。

『思い通りに行かない毎日。それでも私たちは救いあえる。』

優しい世界。染みます。
王冠と崑敏

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