これ大好き。ジュリア・ロバーツの「I F**KING HATE PEOPLE!!」から始まるオープニング最高。
※事前情報ナシで見たほうが楽しめると思うので、興味ある人は以下読まないことをオススメしますです。
ジョーダン・ピールのGETOUTとか、アリ・アスターのMIDSUMMERとかを想起させる流れからの、ショッキングな展開がちゃんとショッキングで良い。どこに連れて行かれるかわからない前半も、トンデモ展開連発の後半もそれぞれ楽しめた。
映像だけでなく音楽で怖がらせてくれるのも良い。超現代っぽいセッティングに、古き良きスリラー映画の手法を使っているのがたまらん。
ビーチに突っ込んでくる巨大タンカー、旅客機墜落の衝撃による鉄砲水、鹿ちゃんに取り囲まれるパニックシーン、超正しいテスラの使い方など、フレッシュなシーンが要所に配されていてワクワクしちゃう。
アメリカ人視点から、イランに北朝鮮に中国にと、世界中敵ばっかりやんってのが彼らの疑心暗鬼をよく表しているし、ジュリア・ロバーツが終盤で語った、自分がいかに酷いことをしながらもそれを誤魔化して生きているかという部分も、めちゃくちゃ現代資本主義の病理って感じで良かった。ふざけたジャンル映画の顔をして、意外と芯食ったメッセージを内包してるのが、好感度高い。
歴史に残る傑作とかでは全然ないけど、そうそう、映画ってこういうので良いんだよ！と思い出せるような作品。
面白かったトリビアとしては、2階の寝室に飾ってある波の絵は映画の中で変化しているらしい。そんなアハ体験みたいなことされても気づかんわ笑。気になった人は見てみて。
しかしこの邦題は、週末と終末を掛けてるのか・・・？マジ？
