NHKドラマ、実写版「岸辺露伴は動かない」シリーズの劇場版作品。
ジョジョ本編は途中（今となってはだいぶ序盤）まで、岸辺露伴スピンアウトシリーズもドラマから後追いで短編集コミックを2冊だけ、というニワカに近い中途半端なファンですが、楽しめました。
ちょっと内容に対して尺が余り気味なのかやや冗長な印象があり、お話の方も文芸ドラマ的な要素が強くてTV版のピリッと引き締まった味わいとはまた違った雰囲気なのですが、TV版の方でも魅力的な謎解き・解題要素がよりミステリ（推理小説）的に展開される場面もあったりして、これはこれでシリーズ作品としては良いアクセントだったのではないでしょうか。
個人的には尺だけはもう少し短く、1時間3～40分クラスにまとめられたような気がしますし、そうした方がシリーズにおける1本の異色エピソードとしてより引き締まったようにも思えるんですが……。
とはいえ、高橋一生の岸辺露伴憑依芸はTV版同様にキレッキレですしスクリーン映えする迫力ある画作りが意識されているように見えましたので、ドラマシリーズのファンの方なら観ておいて損は無い作品だと思われました。
