107分中、87分くらい絶体絶命。
航空パニック物なんてもう作られすぎてて何やっても想像の域は出ないと思ってたので、期待値上げずに行ったというのもあるけど、これはちょっと超えてきた。航空パニック＋α。テンポが早くて良い。
白人の機長を乗客や他の乗務員を救うヒーローみたいな感じで描いて、黒人は悪みたいな構図は今どきどうなの？って思って観てると、意外なバディー爆誕で、あぁ！なるほどそうくるか、と。それにしても機長の振る舞いがかっこよすぎだろ。
もっと見るに耐えないシーンがあるかなと思ったら、良い意味で超甘口。怖いシーンはあまりないので、誰でも観られるかなと思う。銃撃戦で人はバンバン死ぬので、キッズが観る場合は多少気を付けた方が良いかも。
飛行機や銃の迫力という意味で、観に行けるなら映画館がおすすめ。ただ、内容的には配信待ちで家で観ても問題ないかなという感じ。飛行機で観たら最悪で最高かも。
実際にパイロットしてる人にこの作戦ってどのくらい現実味あるのか聞いてみたい。
原題が"PLANE"で、日本では検索的に絶対こういうタイトル付けないよね。英語圏の人は"movie"とか付けて検索するのかなあ。"FATHER"とか"WISH"とか、一語のタイトルよくある。
師走のお疲れ気味の脳にはこういう何も考えずに観られる作品がいいよ。こういうのでいいのよ。
シートベルトのサインが出てるときはシートベルトしなきゃダメ、絶対！
〈以下、ネタバレ言及〉
危機一髪で助けに来る緊急派遣傭兵チームの頼もしさよ。あの車に隠れてる敵を撃つのに使ってた銃は何？車を真横から撃ち抜く威力。強すぎて最高。爽快！
本社の危機管理のプロのしごできぶりも良かった。ちょっとしたコスト削減（ケチり）のつもりでも、それによりトラブルを発生させてしまうと、何十倍、何千倍のコストや取り返しのつかないブランド毀損で返ってきてしまうという学び。危機管理お仕事映画でもある。
ガスパール、最後どうなったかもうちょいあっても良かった気がする。船で島を脱出できたとか。もしくは法律に全く詳しくないんだけど、みんなと一緒に帰って、乗客救出に全面的に協力したとかで刑が軽くなったりしないのかなあ。
最後、クリスマスムービーみたいにしてくれたら、「ダイ・ハード」みたいで良かったのにって思ったけど、米国での公開が2023年1月だから仕方ない。思い返せば、一応、新年設定ではあった。
