1988年の日本版「異人たちの夏」をリメイク。
主人公がゲイという設定になっていて、かなり監督の個人的な内容にアレンジされている模様。思った以上にゲイであることに重きを置いていて、改変がダメという意味ではなく、単純に元の日本版や原作はどんな話運びなんだろうと思った。
両親にゲイであることをカミングアウトした時、いつの時代を生きてるかで事の捉え方にギャップがあるという設定は面白いと思った。ゲイであることで受けた幼少期の傷と向き合い、子供のように泣いてしまう場面も。亡くなった両親との邂逅で、両親の服装や髪型だけで時代を感じる（あれ？と思わせる）のもグッド。そして、二人の出会いから親密になるまでの描写も、リアルで生々しく感じたけどどうかしら。
アンドリュー・スコットって、「シャーロック」のモリアーティか。恐ろしく演技が上手。非現実的な話なのに（オカルト）、この人には本当に見えてるんだなという風に見える。
あと、映像がおしゃれで美しい。
でも、結局のところ、私には響かずだった。何が言いたいのかメッセージが不明瞭。ただ、つまらないというわけでもない。
生涯ベストみたいに言う人もいるようなので、刺さる人には刺さるのだと思う。
〈以下、ネタバレに言及〉
ハリーはいつから死んでたのか。アダムに拒否された直後だったらしんどい。
