Takashi

零落のTakashiのレビュー・感想・評価

零落(2023年製作の映画)
4.6
テアトル新宿で竹中監督と斉藤工さんのトークショーの回を観てきました。
深澤という漫画家が漫画を書けなくなった時の物語です。 私は漫画家さんの仕事をほとんど知らなかったのですが、
映画を観て、漫画家さんも曲が書けなくなったアーティストのようになるのだなぁと感じました。

深澤の周りには彼を理解してくれる方がたくさんいるのに、彼は1人でずっと悩んでいる状態なのは見ていて辛くなりました。
私が深澤のような状態になったとしても、できるだけそのような状況を避けていきたいと強く感じました。

深澤の「自由は手段であって、目的ではないほうが良い」というようなセリフがあったのですが、とても深い良い言葉だと思いました。
ドレスコーズの曲「ドレミ」がとても映画に合っていて良いです。

トークショーを聞いて、 撮影期間が19日間であったことに驚き、また、斉藤工さんが持っていたおにぎりのぬいぐるみが観客の方を巻き込んで良い展開に持っていった斉藤さんが大変柔軟な対応をされていてすばらしいと思いました。

後に、この映画の公開舞台挨拶の記事を読みましたが、竹中監督とプロデューサー兼キャストのMEGUMIさんが撮影にキャスト・スタッフに負荷をかけないようにしていたことを知りました。 良い環境で映画の撮影が行われたのはとてもすばらしいことと思います。
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