さとし

猿の惑星/キングダムのさとしのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.0
これは注目していましたが残念でした。
ワンダフルな映画ではなかったです。

ゼルダの伝説の実写版を控えてるウエス ボール監督による猿の惑星完全新作でしたが、色々と疑問は投げかけるのですが、作品なりの答えがなかったです。宗教や人類、分断といったテーマを軽く触れる程度で深くは掘り下げなかったのが大きな失敗ですね。確かにビジュアルや猿のジェスチャーやコミュニケーションの撮り方はすごかったんですが、ストーリーや作品自体の物語としてのクオリテイーにかけてる感じで始まった時にどこか中盤に放り投げられたような感覚になりました。

人間キャラは主要が一人脇役で一人くらいですね。正直1時間過ぎたあたりで時計を見てしまい結構退屈でした。やろうとしてることはわかるんですが、ペースも遅いし2時間半はきつかったです。新世紀の時のサンフランシスコのような大規模な暴れっぷりはなく極めて地味でした。あと主人公のノアが非常に2次元キャラでいい性格をしてることはわかるんですが、短所がなんなのかや3分の2が終わったところで何らかの覚醒をしないキャラもアメリカ映画では珍しいですね。ただメイが状況が悪くなったら銃を出すのはアメリカ映画らしいなと思いました。とはいえゼルダの伝説の監督になったきっかけを見せたのは確かです。猿が岩肌を登ったりするシーンはまさにブレワイやテイアキンのリンクそのものでこういう理由でスタジオ側を説得したのかと思いました。なのでゼルダの伝説の足跡というか準備作品としてはよかったんじゃないでしょうか?

まあ、今後のウエス ボールに期待です。
ちゃんとしたストーリーが描けるように祈っています。
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