hama

ウィッシュのhamaのレビュー・感想・評価

ウィッシュ(2023年製作の映画)
3.9
プリンセス映画には期待してないので、逆に楽しめた。
とは言えネットでオマージュ探しするほどの魅力は感じられ無かった。
珍しく吹き替えで鑑賞。

▼良い点
・ミュージカルシーンは良かった。
ミラベルで見せた映像技術を継承していた。
どの曲も観て聴いて楽しむエンタメとなっており、ハイレベルの歌声は映画館で観れて良かったと思えた。

今作は同じフレーズが何度も歌われるので、より記憶に残りやすい。
終盤のアカペラは涙腺が緩んだ。
「歌が凄かった」というより「歌唱力が凄かった」。

生田絵梨花が歌上手すぎ。
あんな字余りソングを違和感無く歌えるのは流石。

福山雅治も上手かったけど悪役声がハマって無い気がした。
(単純に字余りの歌詞が多すぎるせい?)
他の方の評価はどうなんだろ?

欲を言えばブルーノみたく再生回数が凄いキラーソングが欲しかった。


・ストーリーも、アナ雪2とミラベルでハードルが下がりまくってたので楽しめた。
(filmarksの点が低かったのも貢献)

「(他人に頼らずに)願いは自分で叶えよう」ってテーマは分かりやすいし、近年共通のテーマ「女性の自立」を描けていた。
歌で敵を倒す結末もディズニー100周年に相応しかったと思う。

敵も努力して今の地位を築いたという大器晩成パターンは珍しい。(オツムはいつも通りの小物だったが笑)
歴代ディズニーの願いに対して「叶うわけ無い」って一蹴したり、人々の願いを奪う設定も100周年作品として良かったと思う。


▼刺さらなかった点
・キャラデザが残念。
技術は凄いのかもしれないが、特に森の動物やスターは2Dと3Dの悪いとこ取りで、全然愛くるしくない。
ラプンツェルのパスカルやマキシム、101匹ワンちゃんのような可愛い動物を描くノウハウがあるはずなのに‥
喋る木もキモいし、スターもマスコットとは思えぬ魅力の無さ。
グッズ化してもアナ雪2のサラマンダーやオラフより売れなさそう。

人間のお友達もポリコレ配慮が過剰。
ぱっと見地味で記憶に残りにくいキャラばかり。
キャラデ弱いのに7人は多すぎ。
小人オマージュを知らないと、1度観たくらいじゃ忘れそうな見た目。

これだと興行は伸びないし、子供はラプンツェルやアナ雪を好むだろうな、と。
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