Solo1968

ジャズマンズ・ブルースのSolo1968のレビュー・感想・評価

ジャズマンズ・ブルース(2022年製作の映画)
2.0
Netflixのオススメに上がり 内容も簡単な紹介をさらりと見て鑑賞。

 過去に十作品以上は観てきた有色人種に対する差別問題をテーマにした作品とは少し違った印象で、乱暴な表現をすれば、それをテーマにした昼ドラを外国人で作りました、的に感じた。

 斬新だったのは 主人公の才能を見出だし彼をヴォーカリストとして導く キーマンがユダヤ人という事で、アメリカ南部における有色人種差別問題にさらにホロコーストまでを乗っけてくるところは、なかなか斬新ではあったが、
中華料理店に行って食べてたら、突然 「こちらもサービスです」って本格イタリアンパスタを出されるような??なんとも強引な感じもあり、ホロコーストを3分で語ってはあかんでしょ、という気持ちにもなった。

さてさて、
本作における主人公や見た人全員から反感を買っている兄による
音楽を通した 自分達の活路へのほんの短い輝きと、主人公の恋人との苦しくも切ない愛の物語ではあるが、いまいちしっくりとこないのは音楽の知識のせいか?

貧しく白人から虐げられている主人公の家族、楽器演奏のセンス技術は無く、父親から見放された主人公だが、、、
何かの機会で歌を披露すると、これが思いの外 イケる、と、、。

が、その音楽はブルースではなく、僕の知識や偏見なのか?
白人ボーカルもの という、なんてのか?ビックバンド系のジャンルで シナトラなどの白人のアーティストが歌いそうな楽曲で、、
その後もシカゴで演奏して高い評価を受けるのも そういう白人のボーカルもの風な決してビリーホリデーとかサラボーン とかでなく、、シナトラ感 悪くいうとバリーマニロウが演奏しそうな曲を自信満々に歌い上げて人気を集める。

さて、この主人公はあの土地でどのようにして、彼らを迫害してきた白人の音楽に出会い覚えたのか?それを好んで歌うようになったのか?

作中でもしかしたらそういうシーンがあったかもしれないが、
そこに違和感を感じてならなかった。
Solo1968

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