Solo1968

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日のSolo1968のレビュー・感想・評価

2.2
 本作を見る直前に観たのは 竹野内さん演じる 「さまよう刃」。人気作家原作のヒューマンドラマで、自身としては彼の主役作品としてはもしかして初めて観た作品になるかもしれない。90年代のテレビドラマ「ビーチボーイズ」などのお茶の間ドラマは対象外として。

 そして、主役の伊藤沙織さん。
彼女を知ったのは 「拾われた男」。で、こちらの作品における素敵な演技で惹きつけられた。ハスキーな声は演技力に更に個性という強い武器になっているようにも思える。


 このお二方による作品。

乱暴な例えをすると

名の通った一流役者さんを数名起用した 自主制作作品?のような、また小さな舞台で行われる演劇のようなテイストの作品という感想。

 女性探偵による事件の謎解きというシンプルなものではなく、作品内でいくつかのパートに区切られ、群像劇?のように登場する人物のそれぞれの物語が描かれており、大きな謎解きにより、すっきりするというエンディングではない。
 冒頭の五分で本作の匂いを感じられ、シリアスでは無いということが分かる。どちらかというとシュールなコメディー映画なのか?と思わせるも、それが決して売りでもなく、作者の伝えたいこと、本作の魅力というのは、万人に容易に分かるようなものでもない。

 
Solo1968

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