ヒカル

スマイルのヒカルのレビュー・感想・評価

スマイル(2022年製作の映画)
3.5
球場での不気味なスマイルプロモーションでアメリカで2022年にそこそこヒット(世界興収2億ドル)した本作、残念ながら日本未公開でしたが、ネトフリのサブスクに入ってましたので視聴。以下結構ネタバレです。










感想は前半めちゃ怖くて後半は凡庸な出来でした。前半の怖さの主たる要因は最初の大学院生のスマイルのシーンが怖すぎな所に有るかと思います。1連のシークエンスでの女優の演技とスマイルの怖さ、撮影とホラー映画のオーソドックスなカット割による編集は☆5の怖さでした。その後のおじさんのスマイル、めちゃ暗い家での超常現象、誕生日会での猫のあたり迄はコレは傑作?と思って観てましたが、後半失速しました。


失速の要因は色々有りますが、主人公が少し頭おかしくなり視聴者側の感情移入度が減った。ルールが明かされるにつきリングの変化系である事が判明したこと。スマイルが冒頭の女優の演技が頂点であったこと。夢オチエピソード多発で映像への信頼度が下がり主人公への感情移入度が更に低下、魔物の安っぽいキャラ造形と声、スマイルの静なる恐怖よりもジャンプスケアを多用などの悪手の連発に有ると思います。よって前半☆4.5後半☆2.5を平均して☆3.5とさせて貰います。


スマイル映像は主観視点の映像よりもちょっとひいた映像で群衆の中に居る!って気付いた時の方が心霊写真が終わってしまった現在では面白いかと思いますので、講演会での観客のスマイルや予算が付けばプロモ通りのスタジアムでのスマイルなど無限の可能性は持っているので次回作に期待したいです。
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