ヒカル

死霊のはらわた ライジングのヒカルのレビュー・感想・評価

4.0
スマイルと同じく結構なヒットとなりながら日本での劇場公開は見送られた本作ですが、ネトフリでサブスク入りしてましたので、視聴しました。(世界興収は約1.5億ドルとの事です。サム・ライミは監督してませんが、エグゼクティブプロデューサーに名前入ってましたのでパチモンでは無いです。)

感想は真面目に作られた良作で、オリジナルの笑える要素も引き継いだ正統派続編として楽しめました。サム・ライミのスペルというホラー映画がサービス精神の固まりみたいな映画で大好きなのですが、本作も観客を楽しませようという思いを感じさせる作品でホラー映画ファンには好感度高い作品かと思います。最近はクソ長い映画が多くて疲れますが、本作は99分と短いので箸休め的ににサクッと楽しんでください。オススメです。

以下ネタバレでだいたい良いところと少し駄目なところです。












・冒頭の1連のシーンは説明セリフ皆無で世界観を表現しており、スピーディーでワクワクさせてくれました。タイトルがライジングするシーンは糞格好良く劇場で観てたら気分が爆上りしたなと少し残念に思いました。

・悪い所はお母さんの顔が個性的過ぎて、宣材ポスターの写真の人やんと登場と同時にバレてしまう事です。お母さんの闇堕ちについての公式ネタバレは本作の少ないマイナスポイントかと思います。(私がネタバレを極端に嫌う為で、普通の人には問題ない良いポスターだと思います。)

・CUREやリングの様に汚く古い映像を出すシーンは物語のリアリティ増強と共に普通に怖いので有効な手法ですが、擦られ続けております。本作は息子をDJにしてアナログレコードで表現しており新たな表現かと感心しました。(やっぱり映像の方が怖いですが...)また、死者の書の作り込みも良い仕事してました。リアリティを与えるために小道具から真面目に取り組んでいるのは、製作陣の心意気が伝わります。

・本作の真のヒロインはエキセントリックで演技が糞上手い可愛らしい女の子だと思いますが、結構な若い子供達も早めに犠牲者にする事で、この娘も完全な安全圏では無いですよ、と制作者側からのメッセージになっており、上手いと思いました。流石に助かりましたけど、攫われた時は本当にやっちゃうの?と少し焦りました。

・但し、かなり若い子供が被害を受ける点が本作の日本公開を止めた理由の1つかなとも思いましたが、次作は普通にパリピ大学生を惨殺で良いので、劇場公開お願いしたいです。
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