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ザリガニの鳴くところのSolo1968のレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
2.5
数ヶ月前に本作公開情報を何かしらの映画サブスク?なのか本アプリで知り、このインパクトの強いタイトルがとても印象に残りいつか見てみたいと記憶していた作品がサブスクに入り鑑賞に至った。

タイトルだけでは全くどういったカテゴリーの作品なのか?全く想像も付かず、そもそもザリガニは鳴かないし、ホラーのようにも捉えられるがミステリーなのか?とにかく意味深である意味覚えやすい作品のタイトルではある。

鑑賞後に知った事で、どうやら小説として発表された作品の映画化という事で、なるほど作品も小説特有のリズム感で展開され、過度なこ難しさもなく、やはり本を読んでいるような感覚に近い作品。

人の好みはあれど、沼地、湿地帯の風景が多く いわゆるありきたりの山や川や海の誰もがうっとひとするような綺麗!というそれではなく、作品、、主人公の暮らした湿地帯での生活をほどよく美しく演出していたように思えた。

物語としては、一人の男性の死体発見から殺人事件としてのミステリーという本筋と一人幼い頃に家族に捨てられ一人でこの地で生活し、この自然の中に生息する昆虫や鳥、貝類などの生態について、深く観察し記録して後には著書として発表することとなる女性主人公、彼女を取り巻く人物達の物語りで、過度なサスペンス要素やスリラー要素があるわけでもなく、割と淡々とした回想シーンが中心の作品。
演出上致し方無いとは思うが、貧困であり誰も住む事を考えないような湿地帯に一人住む主人公の家屋、部屋はあたかも有名アパレルのショップのようなレトロ感に溢れたおしゃれ極まりない部屋であり、貧困感が全く感じられず、少し現実味に欠けたのが残念な点。
物語の舞台も全く異なるが、似たような時代を描いた
フライドグリーントマト
がまた観たくなった。

VHSで買って又貸されまくり、結局手元に無くなり、今の所サブスクでも見られないので、余計に観たくなった。

脱線してしまったが

タイトルの
ザリガニの鳴くところ

「鳴く」という事の違和感が作品を鑑賞して、なるほどと言うことはなく、現代がそもそもそれなのかもしれないし、英語の何かの言い回しなのかもしれないが、自分の解釈では、ザリガニが生息するようなところ、と意味は変わらないように思えた

鳴く?という違和感に何か物語の鍵があるのか?と後半まで気を緩めず観たものの そこに関しては 
特になにかしらの意味があるわけではなかったのかなと思う。

劇中に一瞬たりともザリガニすら映されることも無かったし、。


湿地帯の娘

じゃだめなんだろうかね?
それもまた意味深なタイトルではあるけど
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