ウクライナ出身のマリナ・エル・ゴルバチ監督は、2014年のロシアの一方的なクリミア併合発表と親ロシア派分離主義の武装集団によるドンバス地方州庁舎占拠を受けてこの映画製作を決意し、2016年に構想着…
>>続きを読む2014年のドネツク地方のウクライナでの親ロシア派とウクライナ独立派の争いを描いた映画は、ドキュメンタリーかと思うほど臨場感溢れるものだった。ニュースの裏側ではこうした争いが日常の中で行われているの…
>>続きを読むまず、今回の戦争が<自由>をめぐるものであるということを再確認した。それはつまるところ、天上のパンか地上のパンかというかの問題に集約される。ヤリクの末期の、トリクに向けた言葉がそれを的確に示していた…
>>続きを読むウクライナのことを気にかけるのであれば見るべきだ。ロシアの侵攻前から企画し製作された作品であり、短期即席に作られた映画では決して無い。
最初、映画は微笑ましい感じさえする夫婦喧嘩の様子を映しているが…
ウクライナ版『みかんの丘』の様相。被写体の横移動やカメラのパンが空間の広がりを強調させる一方で、肥沃な大地で繰り返される不毛な殺生への声なき叫びが終始反響。希望の象徴となるべきラストシーンが受難の始…
>>続きを読む 東京国際映画祭2022で観賞。
まさかこの作品が限りなく現実に近くなるとは誰が想像し得たであろう。利用するエアラインの選択には気をつけねばなどと考えていた己の読みの甘さよ。マスクの下でそっと溜息続…
2014年ドンバス戦争勃発。夫婦は誤射で壁を破壊された草原の家に住み続け、妻は臨月を迎える。
黒海北岸ステップ地帯の戦場化描写が逐一具体的で生々しい。妊娠という生理と国際情勢がシームレスに連動し、…
【新たな生命が初めて観たのは狂った世界だった】【東京国際映画祭】【FINAL】
■あらすじ
ウクライナ・ドネツク地方の村で2014年のマレーシア機墜落を機に起こった緊張関係のなかで展開するドラマ。サ…
このレビューはネタバレを含みます
オープニング映像最高。ピンボケさせたビーチの映像に徐々にフォーカスしていくと、実は壁に描かれた絵なだけだと分かるようにしつつ、V.O.で「屋根に大きな窓を」と入れてくるのはセンスの塊すぎる。これだけ…
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