どーもキューブ

モリコーネ 映画が恋した音楽家のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

トルナトーレ監督、音楽家エンニオモリコーネについて

監督ジョゼッペトルナトーレ。


前から見たかったトルナトーレ監督のドキュメンタリー。題材は、作曲家エンニオモリコーネだ。ギャガ DVDレンタルした。




いやあよくぞ !ここまで撮らしてくれたというドキュメンタリー。 

エンニオモリコーネ をめぐる、証言、絶賛、インタビューで生い立ちから撮影当時の今まで振り返るドキュメント。

指揮棒をふるかの如く、冒頭のモリコーネ。まるでラジオ体操のよう。いや冒頭、カーペットでストレッチをしているモリコーネ。あれはがちでナチュラルにやってそうな 「準備運動」だ。PUMAジャージズボン着てた 。

 膨大な音楽作曲、サウンドトラックを作曲してきたモリコーネ。1本1本、早口でそのサウンドを解説する。

パパパ
アイアイヤア~

と恒例のサウンドをスキャットなどで伝えてくれている。
当時の監督とのやりとりから話す。


「続・夕陽のガンマン」のサントラ。
「アァアァア~ポワァアポワァア」で有名なコーラス?スキャット やはりモリコーネが つぶやいていた。 と、思ってたら笛とトランペットかな?楽器が鳴っていた。


愛聴し過ぎて、2枚目が欲しい感じ。20代前半に購入。モリコーネ音楽が間違いなく涙に拍車をかけている。
「ニューシネマパラダイス」サントラは、劇場で泣いて (10代)初めて購入したサントラだ。

「モリコーネ」を見た後探した「シシリアン」のサントラ。「シシリアン」見る回数よりサントラ聴く回数が断然多い。「シシリアン」は、YouTubeを聴きまくってて、輸入したCD。


モリコーネがトランペットから始めたのは、驚いた。絶対ピアノだと思ってた(偏見)

やはりモリコーネは、作曲家で、オーケストラの交響曲、クラシックも作曲。それもいろいろあった過去が知れた。

多作なモリコーネは、 結婚した奥様のいちづな支えもあり、それも秘訣 。

多層にわたる楽譜が数多く出るが、まさしく何層にも分かれていてびっくりしたし、改めてよくわかった。あとこれをみせてくれるのが、すでに凄い事。

笑ったのがオリバー・ストーンで、モリコーネにカートゥーンアニメを魅せて、かつてのセルジオレオーネ的サウンドを作って欲しいとお願いしたとのこと、大爆笑!オリバーの「ユーターン」のサントラの際、 勿論モリコーネは、 怒って帰り、断られた。(だよねー、このヘンがわからないから、オリバー・ストーンなんだよなあ、映画「ドアーズ」といい。)
 オリバー・ストーン!だから普通の映画が撮れ無いのよね、、 このエピソードを 話すあなたも偉いけど。このエピだけで、いかにオリバー・ストーンが社会性映画じゃないと本領発揮できないのが、よーくわかった。「野蛮なやつら/サベッジズ」は、素晴らしいけどね!

みんな監督、ミュージシャン、作曲家、俳優、プロデューサーみんなに愛され、 モリコーネの熱にほだされているのが、くちぐちにわかる。 寡黙なモリコーネ。

タランティーノがオスカーをもたらし、名誉賞受賞から単独音楽賞と本当に幸福な軌跡。
 タランティーノも完全にセルジオレオーネと一緒に10作撮ったら終了にこだわりまくってる。 次作の映画評論家の映画で引退らしい。



さて
トルナトーレ監督が魅せる作曲家エンニオモリコーネについて

サウンドトラックファンはぜひ!
ご覧くださいませ!





フィルマークス版追記
やはり創作意欲がまず凄くて、全部聴きたいよねという話。間違いなく、エンニオモリコーネ会館、ストリート、回顧展、コンサートと伝説は続いていくと思う。

中古市場も軒並みピンキリ。  イタリアエロスモリコーネサウンドトラックが軒並みほしい、見てみたい!もう見れない作品が多過ぎるのよ、モリコーネサウンドトラック作品って。

やはりね、妻の支えがあってと
物凄い勉強量、クラシック裏打ちが解説のはしばしに口伝えで解説してるのが、全てで。

この作品は、あの曲をとか
B A H A バッハの記号を入れてるとか
もう実験しまくり、リミックスしまくりで、物凄い音楽化学反応がモリコーネの頭内で行われているのが、よくわかった。本当本当にすごかった。

個人的に「遊星からの物体X」のやりとりをききたかったなあ。

あとローランドジョフィの「ミッシング」も見たくなった。宗教映画。デニーロ、アイアンズの殉教映画。

まあその映像とサントラがかぶるのがレアで気持ち良くて、 大満足作品でした。
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