このレビューはネタバレを含みます
ヴェンダース監督の映画が中止の次第から
1982年ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞
脚本ロバートクレーマー
脚本監督ヴィム・ヴェンダース
「パーフェクトデイズ」をみて、俄然かつてのドイツ時代のロードムービー がみたくなり、「ことの次第」をレンタル店で借りてみた。みたかったジャームッシュとともにレンタル。
はじめは、どうやら映画の撮影現場。あれっ?!リスペクトゲストにサミュエルフラー監督が出演していた。 まんま映画監督として演じるフラー監督。
サミュエルフラー作品は、どこにも作品がない。ビデオでみたのは、「デンジャーヒート」と冒頭「裸のキッス」だった。共にレンタルして挫折した記憶。
なぜか?なんで?ジェニファービールスと思った。
有名な冒頭をみて挫折。
サミュエルフラーの出番が割に多めで、サミュエルがバーで飲むシーンがあり、いつも飲んでる雰囲気でバーテンに絡む感じが映っていて面白かった。ずーっと葉巻を口にいれているフラー監督。
ロジャーコーマンも出演。こちらはかなり出番少なめ。やはりフラー監督と同じ、インディペンデントプロデューサーの大家、ロジャーコーマン先生を出演させるヴェンダース。映画の映画たるリスペクトゲスト。絶対話したかっただろうなあ。
どうやらSFっぽい映画を撮っている。が、突然フィルムがなくなり、中止だと告げられる。間延びした感じが広がる。だれる出演者、怒るスタッフ、関係性が次第にみえてくる。
裸の女性がうつり、恋愛関係がみえる。
ひとりで脚本をうつ人。
帰る監督。
はしゃぐ子供達。
監督は、プロデューサーに会いに行く。
ラストまでみて、思わず声がでた。しかも調べると金獅子賞だった。素晴らしくよかった。ヴェンダースは、コッポラプロデュースで「ハメット」で揉める。フィルム代が高く、未完成なんて、ヴェンダースは経験済みなんだと思う。
さて
ヴェンダースの映画撮影中止の次第から
ヴェンダースファンのみ!どうぞ!
フィルマークス追記
はしめは、なんだかなあ、いつものヴェンダース映画っぽいなあという停滞映画中止ムード。監督がプロデューサーに会いに行くから、いきなりどうなる!?と思わせる展開。ラストみて、やられたあ~と完全にもってかれて悔しかった。
2部作構成ともいわれる理由もよくわかる。
サミュエル監督、コーマンも完全に話したかったんじゃないのかなあと。
あの時?どうしたんですか?とロジャーコーマン大先生、フラーに質問したんじゃないのかなあ。
タランティーノと違う質の映画の映画ファンたる映画愛の表現だ。
ラストみてね、拍手しちゃったよ、本当Blu-ray欲しくなってきた、ヴィム・ヴェンダースです。
私にとってR30作家のヴィム・ヴェンダースです。
10代で「ベルリン天使の詩」はわからないなあ~。「パリテキサス」はわかったけど。なんでみるのが遠のいた。
「パーフェクトデイズ」はヴェンダース最大ヒットみたいでよかったですね。
渋谷駅に文字だけだけど看板広告出たり、わが新潟も上映館一館マシたし、素晴らしいです。
次が気になるんだけど、日本ヴェンダース3部作ぐらい作ってくんないかなあ~、役所さんでね。駄目かなあ~!?!