Solo1968

大河への道のSolo1968のレビュー・感想・評価

大河への道(2022年製作の映画)
2.3
中井貴一さんの作品には ほぼ
ハズレがない

様々な映画、ドラマのキャリアがあり、様々な時代、人物を演じるが これまで観た中では、あるひと作品を除いて 彼の出る作品、、出てくる場面は間違えのない、、確固たる保証がついている。

ただ、ある一つの自分が全く好きになれなかった、中井貴一の良さを全く使えていないのでは?と不満の作品があり、それが今のところ目下最後に見た作品なので、本作も その中井貴一にハズレなし!が崩れるのが少し怖かった。


結果
中井貴一は、期待以上に
僕の見たい 彼独特の彼の代名詞?とも言えるコミカルな演技を前半で十二分に見せてくれ、また助演の松山ケンイチ氏もしかり、。三谷幸喜さんの作品でしか出せないわけではなく、監督さんや脚本家が変わろうが彼の魅力は既に前半で充分堪能させてもらえた。

シナリオもわかりやすく、そして、テンポも良いが、後半における江戸時代?の回顧?再現シーンが少し長く、また、作品前半のコミカルであり、リズム感の良さが一気に 割とシリアスなヒューマンドラマと変化してからの、ラストまでは、あまり好みではなかった。

上様を演じる役者さんは、やはり
それなりの大物でないと、中井貴一以上の貫禄と存在感がどうしても必要だが、
もちろん、ベテランではあるが、
あれ?、、っとなってしまったのは残念。70年代には 嘘のようなかっこよさを放っていたが、二千年代?あたりからたまに出てくるテレビドラマにおける
人間の自然の変化 老化と相反する不自然な抵抗の部分の不自然さが一気に萎えさせてしまう 彼は、少しがっかりだった。
あの時代の役ではまだちょんまげでよかったが、現代における役では 不自然さに違和感しか感じられず なんだかなぁと。

また、割と久しぶりに見た西村さんの使い方も 中途半端で、あまり笑えず、。そして声量がずいぶん落ちてしまったなぁとそんなことも気になってしまった。

北川景子さんも
ぼーっと見ていると
いつのまにか
吉永小百合感すら思わせて気が散ってしまった。

橋爪功さんは
ため息 ひとつで、彼しか出せない演技をする凄いひとだなぁとつくづく感じた。

物語でとりだたされる
伊能忠敬
に関しては
僕は学がないので、どんな偉人さんかはしらねど本作で知られた事は良かった。、また本作で描かれた謎の三年の話が実話だとするとこれもとても興味深いし、フィクションとして、考えたとしてもそれはそれでまた面白いなと。
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