レインウォッチャー

スペース・フォース シーズン2のレインウォッチャーのレビュー・感想・評価

3.5
存在価値が常に危ぶまれ続ける「アメリカ宇宙軍」の日常。
2019年トランプ政権において実際に発足した「宇宙軍」を扱った、さぞかし皮肉と風刺に満ちた政治劇…と思いきや、どっこいほっこりまったり日常系なのだ。
もちろんたまに黒いワルさが顔を覗かせたりはするのだけれど、あくまでもみんなが可愛いで観させるゆるコメディドラマ。1話30分未満、1シーズン7話程度というコンパクトさも魅力といえる。

ポンコツだが憎めないみんなのパパ、ネアード大将(スティーヴ・カレル)やお洒落で繊細な芸術家、マロリー博士(ジョン・マルコヴィッチ)を中心にした擬似家族的メンバーが、たまーに月に行ったりしつつもほとんどフツーのどうでもいいオフィスドラマを繰り広げる。なのになぜ、シーズンを観切ってしまった今こんなにわたしは寂しいのだろう…

きっと、こんな職場が地球の命運を握ってたっていい。
どんな人のアンテナに引っかかるのかよくわからないけれど、何も観たくないときとかにちょうど良いと思う。ぜひシーズン2の最後まで「いつのまにか完走」いただいて、マロリー博士の叫び「FxxK!MICROSOFT!」をきいてほしい。