企業によって管理されたヒーローが活躍する世界が舞台。あらゆるヒーローを軽蔑するビリー・ブッチャーが率いる超能力を持たない人間たちの集団『ザ・ボーイズ』と、自己中心的で不安定なヒーロー・ホームランダーが率いるヒーローチーム『セブン」』の戦いを描くシリーズ3作目。
今作目当てに一年振りにアマプラ復帰した甲斐がありました。地位と金に固執し、不都合な出来事は全て超能力で揉み消すクズヒーロー達とその被害者達の血生臭い糞塗れの戦い。ヒーローとはいえ根本は人間。人の醜さが全て集約されてる。グロさと胸糞の悪さを上回る爽快感と胸熱展開で眠気知らずで観てしまう…。毒を持って毒を制す展開大好きです！ダラダラと長引かせず8話でスパッと終わらせたのがまた良い。
今作を象徴する“スーパーマン“的超人、ホームランダー。表向きは正義のために悪人と闘うが、非常に自己愛が強い上、本性は自己中心的かつ冷酷非道であり、自身を称える人々を内心では見下す。他のメンバーたちにもパワハラまがいの言動を繰り返す。幼稚で短期で底無しのクソサイコ野郎。そして、愛に飢えた極度のマザコン。最強のヒーローでありながら最恐のヴィランである彼に出会えて良かった。あの貼り付けたような不敵な笑みがたまらない。
“キャプテンアメリカ”らしき伝説の英雄の登場で、物語の雲行きが一変する。6話からの怒涛の追い込みに時間を忘れること間違い無し。MCUやDCUを観ている方なら話の節々に表れるオマージュに気付くはず。
某王道スーパーヒーロー映画に見飽きた人には絶対オススメ。『デッドプール』が邪道であれば今作は逆王道。というかデップーは『銀魂』でした。「もし自分が超人的な能力を手に入れたら〜」と想像した時に、少しでも下衆な考えがよぎった方はR-18指定裏アメコミこと『ザ・ボーイズ』がその願望を叶えてくれます！シーズン4待ってます！
