レインウォッチャー

ベター・コール・ソウル シーズン3のレインウォッチャーのレビュー・感想・評価

4.0
折り返し地点に相応しく、決定的な出来事が重なるシーズン3。

ジミーは、自らの行為を省みて責任をとる、という行動を成すけれど、その姿を一番認めてもらいたかった人には遂に決して届かないことを知る。

並行してじわじわ進んでいたマイクのストーリーにおいても、ついにあの男と接触。このシリーズが確かに『ブレイキング・バッド』へと続いていくものであることを思い出させる。

また、満を持して「ソウル・グッドマン」が爆誕!…と思いきや、まさかこんなテキトーないきさつで決まったとは?笑ってしまうと同時に、まだ何段階かの飛躍を期待させる。

マイクが、ある人物から「君は直せないものを直そうとしている」と言われる場面が印象に残る。これはマイクだけではなくジミーにも言えること、つまりこのシリーズ全体に関わるメッセージとも受け取れる。
人はいつからでもやり直せる、とか言うのは簡単だけれど、果たしてそれはどこまで通用するのか。精算や贖罪の価値とは。やがてこの物語の輪が閉じるとき、答えが見つかるのだろうか?