レインウォッチャー

ブレイキング・バッド SEASON 4のレインウォッチャーのレビュー・感想・評価

3.5
みんな病んでてつらい…
お金や病気の問題が落ち着いても、欲望と罪は残り、止められない。これまでの過ちに、苛まれ苦闘する面々。

それに、今シーズンではウォルターとジェシーが分断されてしまうのも観ていて苦しいところ。ウォルターはいつのまにか外道の判断を呼吸するように行えるようになってしまっていて、慣れの蓄積によって感覚が麻痺する恐ろしさに気付かされる。本来の目的からずいぶん遠いところに来てしまった2人。人の真の顔なんてもの、果たして存在するのか。
そんな中、勝手なウォルターたちと悪化する事態に振り回されつつ、意外と正論を言ったりする弁護士ソウルがもはや一番の癒しキャラだ。

今シーズンのラストでは、とある大きな一区切りがつく。が、物語はまだ続くのか。ウォルターにとっては、彼さえも本来の敵ではなかった。本当のラスボスは、自分と向き合うことにあるのだろう。