ルーク大佐

偽りの銃弾のルーク大佐のレビュー・感想・評価

偽りの銃弾(2024年製作のドラマ)
4.0
原題『Fool me once』は英語のことわざ“Fool me once, shame on you. Fool me twice, shame on me.”から引用したのかな。
それなら本筋とマッチするので、センスのあるタイトルだ。

しかし、原題と比べると邦題『偽りの銃弾』があまりにも知性やセンスのかけらもない浅薄なタイトルである。これを採用した人は「大丈夫かね?」と余計な心配をしてしまう。良質サスペンスのうまみがまったく伝えられない。原題+サブキャッチで良かったんじゃないの?

例によって、ハーラン・コーベン節が炸裂するストーリーだ。彼の原作ドラマは大方見たが、そのラインナップでいえば「上の下クラス」の良作ミステリーである。新たな謎が次々と訪れ、だれが犯人なのか、なぜ殺人事件が起こったのか、その動機は何か?など飽きの来ない内容だ。

中東系で顔色の悪い刑事のパートがやけに多く、そこまでプライベートを描くには何か理由があると勘ぐっていたら、ビックリ展開が明かされた。これは想像外の話で予想できなかった。

最終話は怒涛の伏線回収で幕を閉じるが、ラスオチはやっぱこういう流れにまとめるのか、って感じだ。
ちょっと前に見た『Dr.コトー診療所』とダブって見えた。
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