ルーク大佐

パックス・マッシリア:抗争の街のルーク大佐のレビュー・感想・評価

3.7
前半は日本をふくむ世界各地のギャング映画やドラマのエッセンスを抜き取ったような流れで話は進む。日本のやくざ映画でも見かける話だ。
捜査官のキャラは子供好き、奥さん思い、レズ、復讐心など色分けしているが、どれも破滅的な展開につなげるため、意地悪な脚本である。

後半になると次々と意外な仕掛けをしてくる。
フランス人は恋愛脳が異常に発達しているのか、職業や地位に関係なく、邦画はもちろんのことハリウッド作品でもあり得ないような男女のもめ事や交じり合いがストーリーにからんでくる。いい大人が滑稽だ。

本作も最終話近くになると、フランス人特有の野蛮人脳だけではなく、ロジック度外視の野獣脳からトカゲ脳的な脚本になってくる。
ここまで場当たり的でラリッた展開をみると、根本的に「分かり合えない人」と勘ぐってしまう。

ミニマムな予算のしばりゆえ、無理筋な展開で客を驚かせようとする魂胆がミエミエなため、興ざめはするのだがこれが彼らのメンタリティなのだから仕方ない。

オチではトカゲ脳が何度も畳みかけてくるが、それはそれで割り切って楽しむのも一興か。あり得ない流れというか、こんな愚鈍な警官がいるのかね。これがフランス本国で受けいられるということは、彼らの脳みそは違和感を抱かないってこと。人類の退化の歴史と言えよう。

他のヨーロッパ人、特に英独人やアメリカ人はどんな印象を持つのだろうか。シーズン2狙いのオチかな。
ルーク大佐

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